痛みを感じない少年の秘密
2006年 12月 16日
パキスタンに、熱く焼けた炭の上を歩いても平気な少年大道芸人がいた。
彼は腕にナイフを刺しても痛がらなかった。
残念なことに、この少年は、友人と遊んでいるとき、屋根から落ち、14歳になる前に亡くなった。
ケンブリッジ大学のジャフ・ウッズ教授は、少年の謎を解明しようと調査を開始した。
教授は、少年に関連する3つの家族を検査した。
驚くことに、全6人の家族も、痛みを感じないらしかった。
彼らは、あざ、傷、骨折が絶えなかった。2人は、幼児期に自分で舌を噛んで、舌の3文の1を失っていた。
教授が、彼らの広範囲な遺伝子調査を行ったところ、突然変異により、SCN9Aという遺伝子に欠陥のあることがわかった。
この遺伝子は、痛みを感じる特定の神経繊維のナトリウムイオン流れを中断させる役目がある。
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの神経生物学者ジョン・ウッド教授は、「この突然変異は、電気信号のいちばん最初の段階が失われることを意味するので、痛み信号は脳に届きません」と述べる。
この突然変異の研究を進めることで、安全な鎮痛剤の開発に道を開くかもしれないとのことだ。
痛みって、大切なんですね。
http://www.guardian.co.uk/pakistan/Story/0,,1971784,00.html
by mugaku0
| 2006-12-16 08:01
| びっくり人間